はじめての自家製クラフトビール造りでゴールデンエールを作りました。
今回は後編です。
後編では発酵の様子と、ラッキング(移し替え)、プライミング(補糖)、ボトリング(ボトル詰め)を行いました。
まずは発酵の様子から。
発酵の様子がわかるように小さなペットボトルに入れて観察をしました。
毎日撮影しましたが、違いが非常にわかりにくいので、1日後と6日後の比較のみ掲載します。
左が1日後で表面が少し泡立っています。イースト菌が活性化されると糖がアルコールと炭酸に分解されるので、発酵始めてから1〜2日ぐらいは表面に泡が立ちます。
3日後あたりから次第に落ち着いてきて、表面の泡はなくなり、色が若干濃くなります。見比べると、右の方が若干赤い色が強くなっています。気持ち程度ですが。
炭酸も出ているのですが、この画像からはまったく判別できません。不安になります。
ですが、問題なかったようで、ものすごい炭酸が出ていました。
めちゃめちゃ炭酸ができていました。
わずかなモルトエキスでもこんなに炭酸が出るんですね。びっくりしました。
炭酸が出過ぎてしまい、比重計が浮いてしまうので、観察用のものは比重の計測ができませんでした。
後ほど、澱の混ざった残りで計測したいと思います。
今回使用した道具は基本的に前回と同様です。
違うのはラッキング(移し替え)のために大きなボトルと移し替え用のシリコンチューブを用意したことです。
あとは空きのペットボトルとグラニュー糖ですね。
ペットボトルは炭酸水が入っていたものを綺麗に洗浄して使用します。
写真の容器とペットボトルに入っている液体はキッチンハイターをぬるま湯で薄めて消毒中です。
グラニュー糖は瓶内発酵で炭酸を発生させるために少し加えます。モルトエキスの缶に記載している砂糖はすごい量なんですが、2.7リットルで21gの砂糖を加えます。1ℓあたり小さじ1杯とちょっとって感じですね。
それでは砂糖を計量して、お湯に溶かしていきます。直接ビールに入れると液体に溶かすために、混ぜ合わせなければいけなくなるので、先にお湯を入れて、そこに砂糖を入れていきました。
一次発酵が完了した後の移し替えでは、なるべくビールを空気に触れさせない方が良いそうで、予めお湯に溶かしてから、ビールに溶かしていきます。
砂糖は本当はブドウ糖がいいらしいですが、近所のスーパーではないようなので、グラニュー糖にしました。
上白糖やグラニュー糖は余計な香りがないので、問題ないそうです。
黒糖や蜂蜜などは香りがついているので、これを使用するとビールに香りがついてしまうので、使用は避けた方が良いそうです。
砂糖を溶かしたらいよいよラッキング(移し替え)です。サンフォンで入れていくので、シリコンチューブを容器に入れて、片側から口をつけないようにして空気を大きく吸い込み、チューブの真ん中あたりまできたら、移し替え用のボトルに入れて、後はチューブの入り口と出口の位置にだけ気をつけていれば自動的に液体が移っていきます。
この時、チューブの出口の方は、移し替え用の容器の底に当たるようにすると、ビールが空気に触れずに移し替えができます。
この状態で底に溜まった澱を吸い込まないように気をつけます。
今回作業して割とすぐに気づいたことなんですが、シリコンチューブが内径3mmと細く、時間がとてつもなくかかりました。
本来は内径7mm以上が良いそうで、次回はもう少し太いチューブを用意しようと思います。
すごい時間がかかりましたが、移し替え用のボトルに入れ終わり、用意した砂糖を溶かした液体と混ぜているところです。
う〜ん。ぜんぜん混ざらない。
用意が円形なので、ゆすっても液体がぐるぐると回るだけで、底にある砂糖の濃い液体がうまく混ざりません。
上下に撹拌すると混ざると思いますが、そうすると空気も入ってしまうので、それもできませんでした。
もうここは諦めて、ボトルに詰める時に、なんとなくまんべんなく混ざるように、チューブの口を動かしながら入れていこうと思います。
いよいよボトルに入れているところです。左のキャンプ用の小さい折り畳み椅子に移し替えた容器を乗せ、洗浄した空きペットボトルに詰めているところです。砂糖が均等に混ざらなかったので、なんとなく底の方から吸い込みながら、満遍なく混ざるようにチューブを動かしています。
これもチューブが細いので、ぜんぜん進みません。めちゃくちゃ時間がかかります。
やっと完了しました。
1ℓのペットボトルが4本と半分ちょっと上のボトル分があるので、4.6ℓぐらいですかね。
2.7ℓ×2回なので、仕込みは5.4ℓでしたが、澱を入れないようにしたのでその分と、観察用に別にした分と、比重計の初期比重の分を引くと、大体1ℓぐらいロストしたようです。
この後は瓶内発酵という工程になるので、また保存用の保冷バッグに入れて2週間から1ヶ月発酵させます。
発酵は炭酸が溶け込んでいるかで判断するので、ペットボトルを横から触ってパンパンに固くなっていれば完了していると思います。
イースト菌の発酵を待ちますが、冬なので、気温に気をつけながら、20〜25°ぐらいになるようにします。
最後に比重計ですね。
初期比重が1.014あたり、終了比重が1.012あたりですね。
計算式は下記の通りです。
1.014(初期比重)-1.012(終了比重)/0.0075(発酵比率)です。
計算すると0.26666667でした。アルコールは0.27%ぐらいですね。
砂糖を加えているので、アルコールは増えると思いますが、それでも1%以下になると思います。
ほぼほぼノンアルですね。日本ではビールと言わず、ビールテイスト飲料になるそうです。
肝心なのは味です。どうなるでしょうか?
瓶内発酵後の完成したビールが楽しみです。
完成したらまたブログにアップしたいと思います。
後編もYouTubeにアップしています。詳細をご覧になりたい方はぜひご覧ください。
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