自家製クラフトビール造り アメリカンスタイルIPA 前編

自家製クラフトビール
自家製クラフトビール造り アメリカンスタイルIPA 前編

自家製クラフトビール造り。

今回はアメリカンスタイルIPAに挑戦です。

ホップも使用してより本格的なクラフトビール造りを行います。

日本は酒税法があり、免許がない場合、1%以上のお酒を造ることは禁じられています。

なので、1%未満の低アルコールビール(ビールテイスト飲料というらしいです)を造ります。

レシピはアドバンスブルーイング署の「自分でつくる最高のビール」を参考にしています。

まずは材料の紹介です。

材料

左の缶はモルトエキスでブラックロックのゴールデンエールを使用しています。

左奥はドライモルト(モルトの粉末状のもの)のライトを使用します。

最後に手前にあるのがホップ(カスケード)になります。ペレットタイプのもので加工・保存がしやすいタイプのものです。

ホップを使用して、より本格的なビール造りができます。

材料の分量は下記の通りです。仕込み5ℓ(アルコール1%以下のノンアル)

  • モルトエキス/ブラックロック ゴールデンエール 162g
  • ホップ/カスケードペレット ビタリング(苦味抽出)11g アロマ(香り抽出)20g
  • ドライモルト/ライト 23g
  • イースト/FERMENTIS エールイースト(Safale S-04) 2.5g
  • 水/ミネラルウォーター 2ℓ、沸かした水道水 3ℓ(ホップに1ℓ、ドライモルトに1リットル、その他1リットル)

まずは準備から。使用する道具を洗浄していきます。

お湯を沸かして道具を煮沸消毒するところ

金属類や耐熱ガラスなどは熱湯で消毒します。

先に中性洗剤で洗っておくとより効果的です。

使用する道具類

発酵容器は耐熱ではないので、塩素系の洗剤につけて、消毒しています。

それでは作業をしていきます。

モルトエキスの計量

まずはモルトエキスの計量から。

量は162gです。少し濃いめですが、ギリギリ1%以内でできそうなので、この分量で作ります。

ねっとりしているので、ちょっと面倒なのですが、少しづつ加えながら正確に計量をしていきます。

湯煎で温め

計量ができたら少しお湯を入れてモルトエキスをかき混ぜて溶かし、それを湯煎で温めます。

温める時間は15分です。時間をかけてゆっくり温めていきます。

ホップの計量

モルトエキスを似ている間にホップの準備を進めていきます。

まずは計量ですね。

先にビタリング用(苦味抽出用)のホップを計量します。

使用するのは11gです。

初めてなので、この分量でどのくらい苦味が出るのか不明です。ホップはアルコールにならないので、実際のIPAと同じぐらいの分量で入れてみます。香りはすごいいいです。柑橘系の爽やかな香りがして、ノンアルでも美味しくなりそうです。

ホップを煮ているところ

計量が終わったらホップを煮ていきます。

煮る時間は15分です。蓋をして弱火でじっくり煮ていきます。

その後、さらに20gのホップを加えて5分間煮ます。

こっちは香り用のホップですね。

5分経ったらそのままの状態で20分放置します。

モルトエキスの湯煎での温めが終了したら、なるべく早めに冷ましたいので、水を張ったボールに入れて冷まします。

温かいままだと、雑菌の繁殖になるのと、水に混ぜてからだと冷ますのが大変なので、なるべく少量の状態で20〜25度ぐらいの温度に冷まします。

ホップも同様に放置したら、水を張ったボールに入れて冷まします。

一通り冷めたら容器に入れていきます。

容器に2ℓのミネラルウォーターを入れて、モルトエキスを入れているところ

まずはミネラルウォーターを入れていきます。

そこに冷ましたモルトエキスを入れていきます。

ホップを入れたあと

最後にホップを入れました。

当然というか、ホップの欠片が鍋に残るので、それを沸かしたお湯で濯いで全て入れていきます。

ドライモルトの計量

次にドライモルトの計量をしていきます。

ドライモルトは麦汁を乾燥して粉状にしたもので、お湯に入れると元の麦汁に戻ります。

今回は23g使用します。

ドライモルトをお湯に入れて溶かしているところ

ドライモルトの計量ができたら、沸かしたお湯に溶かしていきます。

玉になりやすいので、丁寧にかき混ぜながら溶かしていきます。

なぜ、モルトエキスだけでなく、ドライモルトを使用するかというと、モルトエキスにはあらかじめホップが含まれているので、決まった味にしかなりません。

今回はアメリカンスタイルIPAを作るので、ゴールデンエールのモルトエキスを元に、ホップでアレンジを加えてIPAの味にしていきます。なので、ゴールデンエールの味を薄くして、その分、ホップとドライモルトを加えて、アレンジをしていきます。

容器に冷ましたモルトエキスを入れていきます

ドライモルトを溶かして、水を張ったボールに入れて冷ましたら容器に加えていきます。

ドライモルトを溶かしたモルトエキスはこちらも雑菌が繁殖しないように、なるべく早く冷ましていきます。

エアレーション(撹拌)の様子

容器に材料を全て加えたら、エアレーション(撹拌)をしていきます。

撹拌は左右に振るだけだと、中の液体がぐるぐる回るだけなので、上下に揺すって液体に空気を取り込むようにして、しっかり撹拌し、泡立てていきます。ここがとても大事な工程でしっかり撹拌していきます。

液体の温度を測ったところ

エアレーションをしたら、蓋を開けて温度を測ります。

この後にイースト菌を入れますが、イースト菌は30度以上で死滅してしまうので、必ず25度以下になっているか確認してからイースト菌を入れていきます。

ちょっと見えづらいですが、イースト菌を入れているところです

最後にイースト菌を入れて、10分ぐらい放置します。

今回は仕込みが5ℓなので、だいたい2gから2.5gぐらいです。

放置するのはイースト菌を活性化させるのに空気(酸素)を取り込んだ方が良いそうで、泡の上で少し時間を置いてから軽く撹拌していきます。

イースト菌は入ってさえいれば繁殖して増殖していくので、多少少なくても問題ないです。

ただし、少なすぎると繁殖に時間がかかり、発酵がなかなか進まなくなるので、アバウトの気持ち多めが良いです。

目安は1ℓに1gぐらいだそうです。

今回使用しているのはモルトエキスに添付されていたイースト菌となります。

美味しいビールを作るのであればイースト菌もこだわった方が良いですが、何しろまだ2回目なので、今回はお手軽に作れる方でやっています。

イースト菌を混ぜ終えたところ

イースト菌を混ぜ終えたら、発酵のために保管します。

私は保冷バッグに入れていますが、遮光ができていて、温度が20〜25度ぐらいであればどこにおいても問題ないです。

季節によりますが、春・秋であれば冷暗所、夏はクーラーボックスに入れないと温度管理が難しいかもしれませんね。

発酵完了は1週間ぐらいが目安です。

初期比重を計測しているところ

作業が完了したら、初期比重を計測しておきます。10から下の3つ目もメモリが見えないので、1.016辺りかと思います。この初期比重を記録しておき、発酵が完了したら終了比重を計測してアルコールがどれぐらいになるか計算します。

仕込みの様子はyoutubeにもアップしているので、ご興味ある方はそちらをご覧ください。

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